誤解されている紫外線
20年余り前には欧米では紫外線が人間にとって有害であるという知識が広く一般に知られていたが、日本ではまだ「小麦色の肌」が、夏の化粧品CMのキャッチフレーズに使われるなど、太陽の光を浴びるのは健康的と思われていた。
現在は化粧品や衣服のほとんどで紫外線カットが当たり前で評価は一変。最近は紫外線は皮膚のシミやがんにつながるなど有害な面が多く、できるだけ避けるという考え方が一般的だがまだ誤解されている面もかなり。
1つに紫外線は5月が最も強いという説で確かに総量は5月が最も多いが、注意しなければならないのはやはり真夏。
紫外線は波長の短い順にUVーC、UVーB、UVーAの3種に分類。波長が短いほど人間へのダメージが大きい。UVーCのほとんどと、UVーBの約半分は上空のオゾン層が吸収。
地上に届くのはUVーBの半分とUVーA。UVーBの量はオゾンによって増減するが、日本では真夏に上空のオゾンが減少するので、人問に影響を与える紫外線量は8月が最も多くなる。この季節は肌を露出する機会が多いので、より注意が必要。
もう一つの誤解は紫外線=太陽光と思われがち。太陽の光は直接地表に届くものと、空気の中で散乱されて間接的に届くものとに分かれる。明るい曇り空では、快晴の時の50%くらいの紫外線を浴びている計算。地表面や周囲の建物からの反射もある。
草地では反射は少ないが、コンクリートでは約6%、砂地では15%前後、水面は10ー20%、雪面では80%もの紫外線が反射。また、紫外線は標高一千メートルにつき約13%増加し、空気の澄んでいる地域ほど多い。
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