禁煙を手助けする飲み薬
ファイザー株式会社は、5月8日(木)にニコチン依存症の喫煙者に対する新しい禁煙補助薬「チャンピックス錠0.5mg、同錠1mg」(一般名:バレニクリン酒石酸塩)を発売。
チャンピックスは、米国で禁煙治療を目的に開発された日本初の非ニコチン製剤の経口禁煙補助薬。
既存の禁煙補助薬がタバコの代わりにニコチンを補充することによって禁煙に伴うイライラや集中できないといった離脱症状を軽減する「ニコチン代替療法」であるのに対し、チャンピックスは脳内のニコチン受容体に選択的に働き、離脱症状やタバコに対する切望感を軽減するとともに、喫煙による満足感を抑制するという画期的な作用機序で禁煙効果を発揮。
チャンピックスは、脳内のニコチン受容体に対して、ニコチンより高い親和性を持って作用。本剤はニコチン受容体を部分的に刺激し、少量のドパミンを放出させることによって禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減。同時に、本受容体にニコチンが結合するのを阻害するため、チャンピックスを服用中に再喫煙した場合には、喫煙による満足感を抑制。
禁煙を希望する日本人喫煙者を対象とした12週間投与の二重盲検比較試験において、主要評価項目の第9~12週の4週間持続禁煙率(4週間タバコを一服もしなかった人の割合)は、チャンピックス1mg 1日2回投与群で65.4%(85/130例)、プラセボ群で39.5%(51/129例)で、チャンピックス群はプラセボ群と比較して統計的に有意に高い禁煙率を示した。チャンピックスの主な副作用は、嘔気、頭痛、便秘などであり、これらの副作用は大半が軽度でした。
2006年4月1日より、一定の施設基準を満たし、禁煙治療施設として届出された保険医療機関において、ニコチン依存症の患者さんへの禁煙治療に対する保険診療が開始。患者さんが保険診療を受けるためには一定の要件を満たすことが必要。
チャンピックスの発売に伴い、ファイザー株式会社は、ニコチン依存症の患者さん用のウェブサイト「www.sugu-kinen.jp」を5月8日から開設する予定。(http://sugu-kinen.jp/)
日本の喫煙者数は約2、600万人であり、先進国の中でも喫煙率が高いというのが現状。多くの喫煙者は禁煙することを望んでいるものの、ニコチン依存症はニコチンに対する心理的・身体的な依存に基づく慢性かつ再発性のある疾患であるため、本人の意志のみでは克服が困難。
この事実を踏まえて、2006年4月からニコチン依存症に対する治療への保険適用が開始され、医師による治療を受けやすくなった。チャンピックスはすでに海外では60ヵ国以上で承認。500万人以上が使用している。
チャンピックス錠の特徴
1. 新しい作用機序に基づく、日本で初めてのニコチンを含まない経口禁煙補助薬。
2. ニコチン依存症の喫煙者において高い禁煙率を示した。
3.喫煙により得られる満足感を抑制。
4.禁煙に伴う離脱症状およびタバコに対する切望感を軽減。
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