ぶどう膜炎の疑いがあれば早く処置を
目のかすみや充血が2日以上続いたり、何もないのに虫や糸くずが飛んでいるように見えたりする場合、ぶどう膜炎の疑い。
ぶどう膜は強膜と網膜の中間にあり眼球を包みこむように広がる血管や色素に富んだ膜で,虹彩,毛様体,脈絡膜の三つをまとめてよんだもの。これらにウイルスや細菌が感染するなどして免疫が反応し、炎症。視力が低下し、白内障、緑内障、網膜剥離などの合併症で失明することもある。
全身の皮膚や粘膜に炎症が起きるベーチェット病、全身に腫れ物ができるサルコイドーシス、自己免疫疾患の原田病が日本におけるぶどう膜炎の三大原因。医師は問診や顕微鏡を使った目の検査のほかDN(デオキシリボ核酸)検査などでウイルス、細菌の種類を調べることもある。
症状が軽ければステロイド薬の点眼、免疫抑制剤の投与などで約2週間で治るが、ベーチェット病やサルコイドーシスが原因だと最短でも数年。4~5割が原因不明だが治療は可能。目の異常が続く場合は眼科で受診するほうが良い。
ぶどう膜炎の原因
▽ベーチェット病
・発作性の炎症が繰り返し起こり慢性化
▽サルコイドーシス
・50代、60代の女性に多く全身に赤い腫れ物(肉芽腫)
・虹彩の炎症が慢性的に続くと緑内障や白内障も
▽原田病
・全身の色素細胞(メラノサイ卜)に自己免疫反応で炎症
▽リウマチなどの関節炎
▽ヘルペスなどのウイルスや細菌
(1)虹彩
角膜を透して見える,日本人ではこげ茶色の部分で,瞳孔から入る光の量を調節している。
(2)毛様体
虹彩を固定する役目とチン氏帯を介して水晶体を支え,水晶体の厚さを変える働きをしている。また房水産生にもかかわっている。
(3)脈絡膜
内側の網膜と外側の強膜によってはさまれたうすい膜で,多量の色素があり,眼球内を暗くしている。つまり,カメラの暗箱の役目をしている。また,血管も多く,血管のない網膜外層に栄養を補給している。
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