バイオリンの最高峰、ストラディバリウスの謎
ストラディバリウス製作者=弦楽器の天才的製作者=アントニオ・ストラディバリ
アントニオ・ストラディバリは1644年ころヴァイオリンの聖地といわれるイタリア北部ロンバルジア地方の小都市クレモナに生誕。このクレモナにはアマティ家ほか多数の名バイオリン製作家が住んでいた。
アントニオ・ストラディバリは師匠ニコロアマティーのもとで修行を積み、特に1698年から1725年の間の作品が優れている。中でも1715年前後のものは最高傑作。1737年でこの世を去る。その独特の製法と技術は弟子にも伝えられず謎に包まれている。
「ストラディバリウス」は、現代でもなお最高峰と評され、比類のない音色は数々の演奏家や聴衆を魅了している。その秘密は現在でも謎に包まれ、最新技術で似たような材料を使っても、ストラディバリウスの音を再現できない。
バイオリンは、弓で弾いた弦の振動を表板に伝え、2枚の板の間の空間で共鳴させ増幅させるという簡単な構造なのだがストラディバリウスから発せられる音は、ほかのバイオリン以上に美しく洗練され、まばゆいばかりと絶賛。
手作りで1挺ずつ丁寧に作られているのでその1挺ごとが個性があり、長年の熟成で奏でる音色が違う。バイオリンという楽器は製作後200年から300年経ってから最高の音が出るといわれている。
ストラディバリウスは特別に愛称。
◆1716年製 ディユランティ ◆1714年製 ドルフィン ◆1715年製 エクス・ピエール・ローデ ◆1690年製 メディチ ◆1715年製 アラード ◆1716年製 メシア ◆1700年製 ドラゴネッティ ◆1702年製 ロード・ニューランズ ◆1736年製 ルーシー ◆ス1708年製 ハギンス ◆1700年製 ドラゴネッティ ◆1702年製 ロード・ニューランズ ◆1710年製カンポセリーチェ ◆1715年製 ヨアヒム ◆1716年製 ブース ◆1717年製 サセルノ 1721年製 レディ・ブラント ◆1690年製 タスカン ◆1722年製 ジュピター ◆1725年製 ウィルヘルミ ◆1736年製 ムンツ など。
■高い技術と高級材質と特殊ニス
ストラディバリウスの音色が優れている秘密は世界中で研究されいて材質とニスに秘密があるようである。今から300年前はオーケストラ全盛時代で弦楽器作りも精力的に行われていて高額な注文がたくさん出されていた。最高級の木材が使用され当時としては精密な木材加工の技術(天才職人)人間国宝級の腕前。そして特殊なニス。300年の経過とともに木に油が絶妙に回って最高の音色を発している。
木材はトウヒやカエデが使われ、木目が均質に詰まった方が良いとされる。ストラディバリが生きていた時代は現在よりもやや寒冷な期間で、夏と冬の温度差が小さく、中の密度が驚くほど均一になっていて、木が成長して季節ごとに刻まれる年輪による木目の幅の違いがほとんどないバイオリンに適した材料が調達できた。
木のセルロース成分の結晶化が板の弾圧率が高まり振動の損失が減って、耳障りな音がなくなり伸びや滑らかさが出てくるのではと考えられる。クレモナの古楽器には虫が付かないと言われている。ニスなどの処理剤によるものなのだろう。
※ストラディバリウスの音色の秘密は「特殊なニスにある」との説がこれまで有力だったが、それを否定する結果が出る。 2009.12.04
表面に塗られたニスの成分を分析していたパリの音楽博物館。
分析は仏独の研究家チームが同館所有のストラディバリウス5丁を赤外線で調べたところ 製造当時のごく平凡なニスであると発表。
ニスは2層に分けて非常に薄く塗られていて油絵に使われるのと同じ油が最初に塗られ、本体の木に軽くしみ込んでいた。その上に塗られたのは油と松ヤニとの混合物。赤みを帯びた光沢をつくり出すために顔料が混ぜられていた。
この技術は画家の手法から発想を得たとみられ、いずれも、当時としては平凡なニスで琥珀(こはく)や特殊な樹液が溶かし込まれているのではないかなどと取りざたされてきたが、検出されず。
■気になるストラディバリウス売買価格
現存する真作で最も評価の高い18世紀初頭の作品は、オークションで約4億円で落札。
日本人では高嶋ちさ子さんがルーシーを2億円で購入、千住真里子さんがディユランティーを2~3億(具体的な金額は未公開)で購入。家を売ってでもストラディバリウスを手に入れた人達がいる。参考までに一般に販売の新品のバイオリンの高価な品でも200万円くらい。
また、近年では、このストラディバリウスへの投資で、安定収益を得るための「ファイン・バイオリンズ・ファンド(6000万ユーロ)」が人気。
バイオリン相場は、過去100年以上安定して推移。ファンドの純利益は、12~15%が見込めるようである。
ストラディバリウスが作られたのは約300年前で製作数は推定、約1100挺といわれる。ただし現在本物と確認されているのは約600挺といわれる。またレプリカや贋作(がんさく)も多い。
※この記事はYahoo!ニュース トピックスでマグネシウム製ストラディバリ(新幹線製造技術で駆使し完成)のストラディバリウスとはの関連リンクで紹介されました。(21年10月27日)
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